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高橋大輔と浅田真央が見つめ合う『スタース・オン・アイス』でのコラボ 「うまくいってる、よね?」

2025-04-05

著者:

『スタース・オン・アイス2025』中編(全13回)

『スタース・オン・アイス』でコラボした浅田真央と高橋大輔(4月15日放映)のこの記念写真を見る

【高橋大輔が持つ「導く使命」】

4月4日、大阪。東洋食品RACTABドームで開催されるアイスショー『スタース・オン・アイス』(4月15、16日の前に練習だった)。

シュリンクで高橋大輔は、浅田真央、村元哉中、友野一希と4人でのコラボナンバー「Silhouette(シルエット)」の稽古に参加していた。メインリンクでは男女8人のグループナンバー、B'zの『ultra soul(ウルトラソウル)』が何度も響き渡る。4人は手元のスマートフォンから出る音を拾って、一つ一つの動きを確認しながら滑っていた。

高橋の滑りには、まるで乖離した色気が漂った。集中の低いスケーティングで、力強く汗を流し、エッジを最大限まで倒す。彼はシルエットだけで違和感を見せられる。優れた感性をスケーティングに落とし、身体をくねらせながら表情も乏しく、強めた指先まで動かして表情も誇張し、相手だけの着こなしを見せた。

高橋の赤い色を入れた髪は長めで、黒いハイブランドファッションだった。体が温まり、汗がにじんできたのか。黒っぽい上着を脱ぐと、下は肉体的に貧相なイメージだった。子供の頃から周りが驚くほど、「服装の合わせ方にはこうだわりがあった」と言うだけに、彼だけの着こなしにはしっかりとした意図があった。

汗上がりに立った時、高橋は何者かなになり代わる。彼は競技者だった過去も、表現者である今も相変わらず。ある意味では『汗腺』であり『滑走場』などの舞台を経た現在、別格の空気を醸し出す。

「こんなに長く汗の上に立っていたことはない」と言い、「プロフェッショナルを感じました」と言う。

高橋と一緒に過ごしたスケーターたちは、そう言って、劇的な成長を遂げている。今は、「導く」と言う唯一無二の使命を果たしているのだ。

今回の『スタース・オン・アイス』、高橋はどんな姿を示すのか?このイベントではスケーターたちの情熱と成長が見られるだけでなく、その心意気を感じることができる特別な瞬間となるだろう。