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「高額療養費制度」見直し、上限10%前後引き上げ検討中 | NHK

2024-12-12

著者: 裕美

「高額療養費制度」について

「高額療養費制度」は、高額な治療を受けた場合に、患者の負担が重くならないよう、年齢や年収に応じて、毎月の医療費の自己負担上限を定めているものです。

現在、平準的な年収区分であるおよそ370万から770万の範囲では8万7100円程度、1160万以上は25万2600円程度と設定されています。

見直しの検討内容

厚生労働省は現行制度を見直し、平均的な年収区分で上限を4年に10%前後引き上げる方向で検討を進めています。この見直しにより、患者の自己負担がどのように変化するかが注目されています。

具体的な影響

具体的には、前回の見直しから10年前の物価上昇率の影響を考慮し、平均的な年収範囲で上限を引き上げることで、患者が抱える経済的負担を軽減する狙いがあります。

加えて、1160万円以上の区分においても、負担上限が12.5%から20%増加する案が浮上しています。

今後の展望

高額療養費制度は、政府や医療機関との協議も進めており、年内にも具体的な引き上げ案を決定したい意向が示されています。この改定が実施されれば、より多くの患者が医療サービスを利用しやすくなることが期待されています。