「腐ったミカン」と退職を迫った追手門学院側、元職員ら92人で和解・賠償…大津地方裁判所

2024-11-06

著者:

追手門学院と元職員の和解

追手門学院(大津市)の職員研修で「腐ったミカン」と言われて退職を迫られた元職員3人が、学院や研修を行った会社に対して1100万円の和解金を求めていた訴訟が大津地方裁判所で和解に至った。昨年5月、学院側と同社が3人に精神的苦痛を与えたことを認め、賠償を支払うことで合意した。

研修内容及び講師について

この研修では、株式会社『レインアカデミー』(東京都)が組織したもので、龜田理事が講師を務めていた。また、3人は40代から50代で、その後も学院側からの退職を迫られ、1人は精神的な問題を抱え休職を余儀なくされたという。

元職員の心境と制度改善の提言

和解後の記者会見で、元職員たちは「自分たちは腐ったミカンではなく、学院側が腐ったミカンのような存在だった」と語り、今後同様のことが起こらないように制度の改善を強く求めている。

パワーハラスメントの教訓

貴重な教訓として、この事例は教育機関におけるパワーハラスメントの深刻さを浮き彫りにした。人事による不当な圧力や精神的苦痛に対して、裁判を通じての法的措置の重要性が再認識されている。