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復活した夜行列車「アルプス」、インバウンドの追い風で加速か?:年末年始の特別運行に期待
2024-10-25
著者: 陽斗
減便が続いた夜行列車は息を吹き返すかもしれない。
この夏、定期列車として運行された夜行特急「アルプス」に注目が集まった。特に「山男旅館用達」として人気だった夜行快速列車「アルプス」の復活が話題になったためだ。寝台車はなく座席のみの運行だが、特急電車を利用することで、ちらっとリクライニングシートである。現代風にいえば、快速夜行バスの電子版だ。
新宿23時56分発、白馬駅到着6時22分。途中で立川駅、八王子駅、桜本駅、信濃大町駅に停車する。この時期に運行日数が少ない新宿発行きは12月や1月、8月、9月、10月13日、9月20日(いずれも金曜日)に4本の予定だ。全車指名席の特急列車として格上げされ、実質的な値上げになったが、なんとも満員の見込みだ。
成功の証として特急「アルプス」は秋の定期列車としても追加されている。またも金曜日の10月11日、11月1日が設定され、本稿執筆時の10月24日現在、11月1日発行は満員、普通車も減便される予定である。
しかし、冬の定期列車(12月~2月)リストにはない。これが特急「アルプス」の性格を表している。設定された日はすべて三連休前の金曜日だ。つまり、年末年始の多客期には走らないが、明らかにレジャー目的の旅行客を対象にしている。12月には月曜日休の三連休がないため設定されていないとしても、1月10日、12月21日が追加される可能性が高い。
この特急「アルプス」は、夜行列車復活のきっかけになるかもしれない。この根拠を披露する前に、なぜ急行アルプスが消えてしまったか、その理由を踏まえて考察してみよう。