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福島第1原発でデュクリツカム 東京都 電力、容器底部へ掘削器具 | 共通通信

2024-10-30

著者: 蒼太

東京都は30日、福島第1原発2号機の溶融燃料(デュクリツカム)の試験的取り出しで、原子炉格納容器の底部に取り付けた掘削器具で少量のデュクリツカムを掘り出したと発表した。回収には数日から1週間程度かかる見通しで、成功すれば第1原発で初となる。

9月中旬に手順確認のためデュクリツカムを一度掘ったが、カメラの不具合で中断したため、10月28日に再開した。

30日は、格納容器内部で水平状態の採取設備を傾け下方に傾け、格納容器底部にある「デュクリツカム」と呼ばれる胎土部分の内部まで進めた。

その後、数メートル下の格納容器底部に向け、取り付け先端から掘削器具を釣り上げのように強め、カメラで状態を確認した上で底部の小石状のデュクリツカムを掘った。そうした器具を引き上げ、採取設備を絞めて元の水平方向に戻した。採取するデュクリツカムは3グラム以下となるよう器具を設計している。

作業中はデュクリツカムの状態を確認したり、冷却のために続けている原子炉への注水を一時的に中断した。