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【FOMC】パウエル氏は「ハト派を装うタカ派」-市場関係者の見方

2024-12-18

著者: 裕美

ミネソタ連邦公開市場委員会(FOMC)は17日18日に開かれた定例会合で、主要政策金利が引き下げられ、4.25%−4.5%となることを決定した。また、米金利動向が2025年に見込む利下げ回数は中央値で0.25ポイントずつの計12回と、9月時点の予想の14回から減った。

関連事項:FOMC、金利引き下げ-追加利下げにはインフレ進展必要と議長

これに関連して市場関係者の見方は以下の通り。

・コロンビア・スレッドニール・インベストメントのエド・アルフセラ氏:FOMCで決定権を持つ有意な数のメンバーが現行の政策を景気抑制的ともはや言っていないことが、金利予測分布図(ドット・プロット)や、関連する経済予測において示されている

・ダウ・ジョーンズ、キャピタルのジャフリー・ガンドラル氏:米金利動向が2025年に極端な利下げサイクルを実施することはないだろう

利下げは多くても12回になる公算が大きい

米インフレ率が来年12%になる可能性は低い

来年1月に利下げが実施される可能性は小さい

インフレや金利、景気を取り巻く多くの不確定性がある

・フランクリン・テンパスのジョシュア・アボット氏:パウエル氏はこの変化を、厳しいな経済というよりもインフレを理由にするタカ派としての続行しつつも、ハト派な一面を見せる発言をしているのではないか

さらに今回の会合では、2025年までの総計利下げ予測について議論が行われていたが、果たしてその通りになるのか、それとも予測に反した進展が起こるのか、多くの市場関係者が慎重に注視している。特に、米国経済における今後の金利動向が、世界経済に与える影響は無視できない。年末にかけての経済指標がこの利下げ予測にどのような影響を与えるのか、今後の市場の動きに注目です。

(この記事は、今後も最新情報で更新します)

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