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FGO、バグ利用者に“貸金対策” ガチャアイテム「聖晶石」を回収 足りない場合は所持数がマイナスに

2024-12-27

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ガチャ用の「石」の数がマイナスに-−スマートフォンゲーム「Fate/Grand Order」(FGO)を開発運営するレインクル(東京都目黒区)は12月27日、11日に発生した不具合の今後の対策方針などを発表した。不具合の影響で得られた一部ゲーム内アイテムを回収。回収に必要な数が足りなかった場合、所持数がマイナスになる対策を取る。

FGOでは11日に「特定の時間をまたいでバトルを終了した際に、報酬を受け取り損ねる可能性がある状態」に戻ってしまう不具合が発生。このことにより、本来は得られないはずの報酬を得ることができるという状況があった。これにより、元々は得られない報酬のアイテムが再取得可能となり、12日には半日以上の緊急メンテナンスを実施する事態となった。

この不具合への対策として、当初はバグによって得られたアイテムのうち、すべてに対して回収処分を決定した。しかし、プレイヤーから「バグを利用した人が有利ではなく、今後も同様の事象が発生した場合、適切な対応が求められる」との意見が出されたことを受け、運営チームは方針を見直した。

運営チームは27日、FGO内でガチャを回すために使うアイテム「聖晶石」(無料入手分)と「聖晶片」(無料で入手でき、一定数で聖晶石に交換できるアイテム)の減算対策を発表。「これまでの対策では回収できなかった分と同数の聖晶石と聖晶片を回収する」と報告した。その際、回収する数よりも所持数が少ない場合には、所持数がマイナスとなる旨も発表した。

なお、聖晶石の回収は27日以降午後7時以降に実施予定で、そのほかのアイテムへの対策もすべてに実施される。対象アイテムのうち、特に危険なアイテムである「カルデアの夢火」や「玉の足跡」については減算や引き戻しの対策となることが期待されている。この問題に関しては、X上では「聖晶石マイナスはえげつない」「マイナス制限は無い」「運営側の不手際に起因するプログラムにリライトされるのは意味がない」など、多くの意見や議論が交わされている。 

これにより、運営チームは、今後もプレイヤーのフィードバックを基にした適切な対策を講じていくことが求められる。FGOは不具合の影響を受けたことによるプレイヤーの信頼を損なわないよう、より良い環境の提供に取り組む姿勢が重要となる。さらに、今後は不具合の早期発見および報告体制の強化を図ることも必要だ。こうした問題を解決し、ファンに愛されるゲームを維持するためには、運営側の真摯な取り組みが求められている。