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ESAが「2025年版カレンダー」を無料公開。ハッブル&ジェームス・ウェッブが捉えた天体を厳選【今日の宇宙画像】

2024-12-29

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【SAPOD】本日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特異な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお届けした画像を紹介しています。

欧州宇宙機関(ESA)は2024年12月12日、ハッブル宇宙望遠鏡とジェームス・ウェッブ宇宙望遠鏡の公式サイト上で、2025年版のカレンダーを無料公開しました。

今回のカレンダーには、宇宙の多様な魅力を象徴する天体が選ばれています。画像には、巨大な銀河の一つが採用されており、12か月の各ページには、様々な星の形状や構造、そして遠方の銀河団など、さまざまなテーマが描かれています。

このカレンダーには、選ばれた16枚の天体画像が使われています(11月分は4枚)。あなたの誕生月には、どのような天体が掲載されているのか、ぜひチェックしてみてください。

さらに、2025年版カレンダーは、ESAの公式ページからリンクを辿って、無料でダウンロードできます。

2025年版カレンダー画像:散開星団「NGC106」

画像は、ハッブル宇宙望遠鏡とウェッブ望遠鏡によって観測された散開星団「NGC602」です。これらの観測は非常に高解像度で、天体の美しさを余すところなく捉えています。

2025年1月:木星と衛星イオ

ハッブル宇宙望遠鏡が2024年1月6日に撮影した木星の画像です。左には衛星イオが描かれています。

2025年2月:暗黒星雲「馬頭星雲」

ウェッブ宇宙望遠鏡で観測された馬頭星雲の画像では、周囲に位置する複数の星と比較した写真が使われています。暗黒星雲はガスと塵が高密度に集まっている天体であり、その向こう側から放出されている可視光をもが濃く映えています。

2025年3月:相互作用銀河「Arp 107」

相互作用する銀河「Arp 107」のユニークな姿が、ウェッブ宇宙望遠鏡による近赤外線観測で捉えられています。この銀河は数百年前に衝突があったと考えられ、その過程で新しい星が次々と生まれています。

この無料カレンダーは、宇宙の神秘に触れる素晴らしい機会となるでしょう。ぜひ、家やオフィスに飾って、日々の生活に宇宙の魅力を取り入れてみてはいかがでしょうか。有名な天体の画像で彩られたカレンダーは、あなたの時間を共にする素敵なコンパニオンになることでしょう。