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エヌビディア、トヨタへ最新半導体の供給発表…自動運転の次世代車向け : 読売新聞

2025-01-07

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【ラスベガス=小林泰邦】米半導体大手エヌビディアは6日、トヨタ自動車の次世代自動車に向けて、自動運転の開発に適した最新の半導体を供給することを発表した。トヨタは世界トップの半導体企業から高性能の半導体を調達することにより、自動運転技術の開発を加速させていく考えだ。

発表によれば、データの処理や保護など、複数の機能を持つ最新の半導体をトヨタに供給する。従来の半導体よりも小型で高速処理が可能で、自動運転の開発に適しているという。エヌビディアは、自動運転技術の開発を進める中で、製品の完成度を高めていく。

エヌビディアの最高執行責任者(COO)は6日、米西部ネバダ州ラスベガスで行われた「CES(Consumer Electronics Show)2023」の講演で、「トヨタとの連携を通じて、自動運転技術の実現に向けた取り組みを強化していきたい」と述べた。自動運転車の需要が高まる中、エヌビディアはトヨタとの提携を通じて市場のシェアを拡大する狙いだ。

さらに、トヨタは自動運転車両の量産化に向けた具体的なスケジュールを近日中に発表する見込みで、これにより急速な成長が期待されている。エヌビディアが提供する半導体は、最先端のAI技術を搭載し、高度な運転支援機能を実現するものである。

また、トヨタは2025年までに自動運転車「アコ」に関する実証実験を進める方針を掲げており、エヌビディアの半導体はこのプロジェクトにおいて鍵となる存在とされている。両社の提携が、自動車業界の未来を大きく変える可能性がある。