エムポックスの新しい感染者確認

[ロンドン 4日 リーター] - 英健保局（UKHSA）は4日、エムポックス（サル痘）の新しいタイプ「クレード1B」の最初の感染者と接触した家族2人の感染を確認したと発表した。これにより確認された感染者は3人となった。この発表は、エムポックスの流行が世界的に広がりを見せる中で行われた。

感染者の重症化と流行状況

現在、エムポックスの感染者数は、2020年に世界的に流行した「クレード2」に比べて重症化するケースが増えており、特にイギリスではこの傾向が顕著である。専門家は「エムポックスは非常に感染力が強く、密接に接触する家族や仲間内での感染が多い」と指摘している。この背景には、感染の広がりによる予防接種接種率の低下があると見られている。

ロンドンにおける流行

先週、ロンドンでクレード1Bの最初の感染者が確認されて以来、エムポックスは急速に流行している。特にアフリカの国々においては、感染者は増加傾向にあり、専門医療機関への移送が行われている。また、新たな感染者2人も専門医の治療を受けているという。

防疫対策と状況の深刻さ

エムポックスに対する防疫対策として、CDC（疾病予防管理センター）は、エムポックスの症状が現れた場合、速やかに医療機関を受診することを推奨している。特に接触者の監視が重要で、症状が出た場合は速やかに検査が必要だ。エムポックスによって、感染者数は急増しており、これに対する対策が急務となっている。

アフリカでの感染者増加

アフリカでは、エムポックスの感染者が前年より50%以上増加しており、危機的な状況が続いている。各国の保健機関は、エムポックス対策に向けて新たなワクチン接種プログラムを導入する準備を進めている。今後の動きに注目が集まっている。