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「多様性は分かるが…」苦悩の決断 高等学校の留学生区間制限の上 | 毎日新聞

2024-12-20

著者: 海斗

全国高等学校駅伝ルール変更

全国高等学校駅伝(22日・京都)は今回からルールが変更される。外国人留学生の起用が男女とも最短距離の3キロ区間のみに制限されることになった。判断の背景には何があったのか。

ルール変更を決断したのは、大会実行委員会。全国高校体育連盟や毎日新聞社、日本陸上競技連盟などの関係者で構成される。

ある委員は、留学生のルールを巡る判断の難しさについて、苦悩の表情で語る。

「どのようにルールを変えても、賛成、反対のどちらかの意見も出る話。利益な問題だから…」

2回に分けて配信

全国高等学校駅伝の留学生区間制限に関するルール変更について、2回に分けて配信します。

留学生の出場制限は過去にもある

留学生の出場制限は今回が初ではない。

都道府県を留学生が走り始めたのは1992年の仙台育英の男子陸上出身選手から。93年には、仙台育英が男子とも留学生2人を立てたことで、優勝した。

それ以降95年から、「留学生の出場は1人まで」というルールに変更された。

有力校の留学生は厳しい距離の長距離県である。強豪校に留学生を受け入れる学校が増え、エースの集結が常態化した。

「抜けたら抜かれるのは明らか。2008年には2度目の制限として、1区は走れなくなった。

しかし、その後も留学生が敗者の金を持つ流れは変わらなかった。

男子は3区(8・1075キロ)、女子は最低5区(5キロ)と言われるが、ほとんどの学校の留学生が起用する学校が多かった。

08〜23年の16回の大会のうち、男子では11回、留学生を起用した学校が優勝した。大半は3区で区間賞を取り、トップから抜け出した。

女子は16回のうち、留学生を起用した学校の優勝は7回であったが、中には逆転勝利することも多々あった。

08年のルール変更以降も留学生の影響の大きさは変わらない。

県に対して、留学生区間の希望が多く、7割を超えた。

記者での回答には、「留学生だけで勝敗が決まってしまう。解消はぜひ」「08年以降も留学生の影響の大きさは変わっていない」「日本人選手と格が違いすぎる」などの言葉が並んだ。

現役時代に留学生と同じ区間を走り、現在は指導者となった区域協会者は「異次元で、すごくなっているという印象しかなかった。スタート前から抜ける選手もいるし、負けてしまう選手もいる」と語った。

子どもたちのために、どう改善しようかという声も上がるその中、暑さも変化し、主に導かれる教育の必要性も指摘された。

選手として、全国高校駅伝への出場を目指す人も多く、全国各地から強豪選手が集まっている現状を改めて考える必要がある。特に、留学生の完走率が高いという背景には、しっかりとしたトレーニングやサポートが存在しているのだ。彼らは国際的な経験もあり、その成果は確実に出ている。