ロサンゼルス・ドジャースが、今オフにFAとなるトスカーナ・ヘルナンデスに対してコリファイング・オファー（QO）を提示したことが、ESPNなど複数のメディアで報じられた。QOの金額は過去最高の1,742万ドル（約３億5000万円）で、回答期限は19日（同20日午前5時）となっている。

ヘルナンデスは昨季終盤にマリナーズからFAとなり、ドジャースと1,235万ドル（約1億6000万円）で契約した。今年の成績は打率2割7分2厘、自己最多の33本塁打、99打点、OPS.840を記録し、特に8月には自身2度目のオールスターに選出された。

QOはオフにFAとなる選手に対して球団が1年契約を提示する制度で、選手が拒否した場合、前の所属球団がドラフトピックを得ることができる。この制度は2012年の導入以降、131人がQOを提示されたが、受け入れたのはわずか13人。以前はドジャースはヘルナンデスに移籍した大谷翔平からQOを提示されていたが、拒否された例もある。

今回のQOの提示で、ヘルナンデスがドジャースに残る可能性は高まり、もし受諾すれば来シーズンはさらなる活躍が期待される。投手陣に負担をかけない打撃力を持つヘルナンデスの今後の動向に注目が集まる。市場に出ることになれば、ヘルナンデスに対して多くのチームが興味を示すと見込まれ、最大の注目選手となることは間違いない。