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ドルは9年ぶり大幅高に、米利下げ観測後退の追い風

2024-12-27

著者: 愛子

ドルは年初から約10年ぶりの大幅高となっています。米国の金利引き下げ観測が後退し、トランプ政権が関税引き上げを警告する中、ドル買いが続いています。

ブルームバーグ・ドル・インデックスは年初から7%余り上昇。2015年以降、最大の値上がりとなっています。先進国通貨は全て対ドルで下落した。

バイデン政権の交渉ストラテジスト、スカイラー・モンゴメリーは「ドルを今年支えてきた強い経済の基盤は、景気回復の潜在性を含んでいる」と指摘。「これは金利の強さにも影響する。米国経済が他国・地域よりも高い成長を続けることが期待されているため、ドルは引き続き強くありそうだ」と述べました。

ドルインデックスの上昇は、金利の高止まりとインフレが続く見込みを反映しています。来年には米国経済がインフレに強い影響を受ける可能性があるため、利下げのリスクも喫緊な課題です。

特に、10カ国・地域(G10)通貨では、ドルが今年、圧倒的な強さを示しています。ドルは今後も上昇を続ける可能性があり、米国の経済政策や国際経済情勢によって状況は変わるでしょう。必見の動きです。