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東証の株価が下落…券売所社員にインサイダー取引疑惑、ガバナンスへの不信感か
2024-10-23
著者: 裕美
東京証券取引所の社員がインサイダー取引に関与した疑惑が明らかになり、13日の東京株式市場では、東京証券を持つ日本取引所グループの株価が一時、前日終値と比べて11.19%下落した。終値は前日比10.18%安の11717円だった。
東京証券は上場企業に対して、ガバナンス(統治)改革などを要請している立場にある。また、社員は証券取引監視委員会から金融商品取引法違反容疑で厳正調査を受けており、東京証券へのガバナンスへの不信感から売り注文が膨らんでいる。
この疑惑は、取引所という立場にある者に不適切な行動があったことを裏付けるものであり、投資家の信頼を大きく損なう可能性がある。今後、調査の結果次第では、東京証券の信用がさらに低下することも懸念される。日本国内外の市場も注目しており、投資家の動向に影響が及ぶかもしれない。株式市場の不安定さが続く中、透明性の確保が求められている。