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東京電力、福島第1原発の処理水放出開始 30日までに7800トン
2025-03-12
著者: 芽依
東京電力は12日、11回目となる福島第1原発の処理水の海洋放出を開始した。2024年度として最後になる予定で、30日までに7800トンを海に流す。また、放出に先立ち、処理水と大量の海水を大きなタンクに入れ、放出性物質の濃度を分析することが求められている。国や東京電力が定めた基準を満たしていることを確認した。
東京電力は23年8月以降、計7万8千トンの処理水を放出している。期間中、放出口近くで採取した海水からリトルと呼ばれる最悪48パーセントのトリチウムを検出したが、世界保健機関(WHO)の飲料水基準(1万ベクレル)を大幅に下回った。これは福島第一原発の処理水が放出されることに対する懸念を和らげる一方、地域住民や環境団体からの反発も根強い。特に漁業関係者の間では、今後の影響を懸念する声が多く、東京電力は透明性を保つことが求められている。
政府は、この放出が国際的にも適切なものであると伝え、信頼性を高めようと努めている。しかし、汚染水問題は依然として解決されておらず、根本的な解決策が求められている。今後の動向にも注目が集まっている。