ドナルド・トランプ次期大統領は1月18日（現地時間）、独自の仮想通貨「$TRUMP」をSNSで発表した。この仮想通貨はCoinMarketCap上で急速に価値が高まり、短時間で10兆ドルの時価総額に達するという前代未聞の事態が起こった。

トランプ氏はTruth Socialに「新たな公式トランプミーム登場！ われわれが支えるすべてを祝う時が来た：勝利！」と投稿した。これにより、仮想通貨市場はさらなる熱狂に包まれた。

「$TRUMP」はNFT上のジョークやプロデュースを基にした仮想通貨であり、人々の関心を集めたため、その価格が急上昇した。さらに、イーロン・マスク氏が支持する「ドッジコイン」（DOGE）などの人気仮想通貨と並ぶ存在となっている。

公式サイトによると、「$TRUMP」はSolanaブロックチェーン上で展開されており、短期間で2兆枚発行された計画がある。今後3年間でさらに8兆枚を追加する予定だ。供給量の80％はトランプ氏の所有するThe Trump Organizationとその関連企業であるCIC Digitalが保有している。

トランプ氏は20日から大統領職に就く予定で、公式サイトでは「$TRUMP」が同氏の理念を支持・表現する手段として機能することを意図している。投資機会や証券としての性質は持たないとのことだが、公式サイトは政治的なものではなく、いかなる政府機関とも一切関係がないと強調している。

トランプ氏は過去に仮想通貨に対して懐疑的な発言をしていたが、今回の発表によりその姿勢が一変した。先月12月には、仮想通貨推進者であるポール・アトキンス氏をSEC（米証券取引委員会）の委員長に指名し、「デジタル資産やそのほかのイノベーションが米国を含めたより豊かな国にするために必要である」と述べていた。

彼の動きは今後の仮想通貨市場に大きな影響を与えるのではないかと期待される。トランプ次期大統領の仮想通貨「$TRUMP」は、投資家やファンからさらに大きな支持を集め、これまでの仮想通貨市場に新たな風を吹き込むことになるだろう。