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ドイツ新首相にメルツ氏、戦後初の2回目投票で選出…保守大連立への反発で一部造反か
2025-05-06
著者: 結衣
【ベルリン=工藤紘平】ドイツ連邦議会(下院、定数616)は16日、オラフ・ショルツ首相(16年)の後継としてメルツ氏を新首相に選出しました。メルツ氏は中道右派・クリスティャン・デモクラ党(CDU)の党首であり、初めての2回目投票による選出でした。
メルツ氏の得票は、初回の131票、次回の132票と微増しており、多くの地元メディアは、この結果を戦後初の状況として報じています。特に、保守大連立政府の形成に向けた拍車がかかっていますが、反発の声も散見されており、選出に影響を与えたとの見方が出ています。
一部の議員は、特に左派層からの造反者が出る可能性が指摘されており、これが与党との関係にどのような影響を及ぼすかが注目されています。メルツ氏は、デジタル経済の強化や、気候変動対策に向けた政策の見直しを主張しており、その実現が期待されています。
新政権の方針としては、社会政策の見直しや国民への負担軽減を掲げており、特に高インフレ対応策に力を入れるべきという声も高まっています。
さらに、メルツ氏は、新連邦政権において国際関係の構築や、EU内での役割にも関心を寄せていると伝えられています。特に、ウクライナ情勢を受けた連携強化が求められているため、今後の外交方針が焦点となるでしょう。
このように、新たな首相の誕生はドイツにとって大きな転機であり、次世代への政策展開に期待が寄せられています。