【地球上の生物の数は?】「地球生物の細胞総数」「宇宙にある星の数」「地球の砂粒の数」
2024-12-18
著者: 雪
地球上の生物の細胞の数は、砂粒の1兆倍以上です。
研究の背景
クリエット・フォード博士ら研究チームは、生態学における「生産性」に着目しました。
生産性とは?
生産性とは、生態系における「ある期間あたりの生物生産の量」のことです。
一次生産について
その中でも、二酸化炭素や水といった無機物から新しく有機物が合成されることを「一次生産(基礎生産)」と呼びます。
光合成の例
例えば、二酸化炭素から糖類などを合成する光合成がこれに該当します。
一次生産の重要性
一次生産は生物の基盤であり、これが無ければ食物連鎖も炭素循環も存在しなかったでしょう。
研究の方法
研究チームは、この一次生産がどのように変化していったかを理解するために、多様な科学文献を調査し、様々な時点における光合成生物の数と種類、及びそれらが生産した有機物の量を推定しました。
現代の細胞の一次生産
そして、この計算により現代の細胞の一次生産を把握しました。
地球上の細胞の総数
その結果、現在地球上で生きている細胞の総数は、およそ1030個以上だと推定されています。
宇宙の星の数との比較
この数字は、宇宙の星の数である100億個に相当します。
砂粒との比較
あるいは、「地球上にある砂粒の総数の1兆倍である可能性がある」と言われています。
サイノバクテリアの存在
ちなみにこの細胞の大部分を占めるのは、サイノバクテリアでした。
生物の進化と環境への影響
研究チームは、生物の誕生から今日に至るまでの重要な出来事を特定し、また生物の進化がどのように環境に影響を与え続けているかを示しました。
未来の気候変化
これは太陽の進化に伴うもので、今後数十億年の間に、地球の気候が変化し、巨大な二酸化炭素濃度が徐々に減少していくことが予測されます。
二酸化炭素濃度の将来予測
そのため、すでに2030年までには、二酸化炭素濃度が光合成に必要な量を下回り、植物や海洋生物が生存できなくなるかもしれません。
生命活動の停止の可能性
これが地球の生命活動の停止を意味します。
研究の必要性
したがって、このようなことは本当に生じるのでしょうか。この研究は生態学における様々な疑問を呼び起こし、正確に把握するためには、今後もっと多くの調査が必要であることを示唆しています。
研究者の意見
アメリカの研究者アレッシオ・コレルティ氏は、この論文で示される数字は、「合理的かつ現実的である」だと主張しました。
地球上の生命の歴史
さらに彼は、「地球上の生命が、その誕生からどのように発展してきたかを描いた、1つの映像のようなものだ」とも語っています。
未来への不確実性
この映像がどのような結末を辿るのかは、私たちには分かりませんが、多様な研究が続けられていることは確かです。