科学
ダイアモンドになりつつある?7000億年先の白色矮星【今日の宇宙画像】
2024-11-15
著者: 結衣
白色矮星は、かつての主星の中心核であり、余剰な熱を保ち、新たな熱が生成されない「死んだ星」であるため、宇宙空間に熱を放出して冷えていく一方で、極端な環境下で炭素結晶が形成される可能性があります。
温度が低下するにつれて、白色矮星を構成する原子の配列は中心部から外側へと順に、ランダムな状態から整列した状態へと変化……つまり結晶化が発生すると考えられています。白色矮星が「ダイアモンド」として現れるのは、高温高圧の環境下で炭素原子の結晶が現れるからです。
この白色矮星全体が冷え切るには1000億年もかかると言われています。我々の宇宙はその約0.001%の時間しか経過していないため、全体が結晶化したダイアモンドになった白色矮星は、未だ我々の宇宙には存在しません。しかし、現在の宇宙にも冷却が始まる初期段階の白色矮星が存在するため、一部で結晶化が始まっていてもおかしくはありません。
最新の研究によると、宇宙探査が進むことで、新たに発見される白色矮星の中には、その結晶化 processを確認できるものも出てくるでしょう。今後の宇宙観測により、このダイアモンド化する白色矮星の秘密が解明される日も近いかもしれません!