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村田製作所の株価急落…スマホ部品需要減少が影響、米関税で下振れ懸念も

2025-05-02

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村田製作所、株価が急落

村田製作所の株価はこの1日で前日比13%も下落し、1926円に達しました。2026年3月期の連結業績予想を発表した際には、スマートフォン部品の需要減少が響き、業績見通しが淡いことが明らかになりました。

需給悪化が影響

スマートフォン向け部品の需要が減少し、これが逆風となっています。新たに発表された業績見通しが前年度比で24.3%の減少を示しており、1770億円にまで落ち込む可能性が指摘されています。これにより、下振れ懸念が強まりました。

米国の関税も影響

業績予想は、米国の関税政策が影響を及ぼす懸念も含めて慎重な見通しとなっています。このような背景から、今後の業績への影響が懸念されています。

業績見通しの変化

村田製作所は26年3月期の業績を見直し、スマートフォン部品の発注減少やリチウムイオン電池に関する需要の落ち込みが影響しています。特に、AI技術の進展による高周波モジュールの需要が減少し、競合他社との価格競争が加速しています。

出荷量の減少が懸念

過去最大の1000億円を超える自社株買いを発表しましたが、この自社株の下落が懸念材料となり、今後の業績予想に影響を与える可能性があります。

アナリストの見解

アナリストは「直近の影響度は計算上の範囲内だが、業績の反発には時間がかかるだろう」と指摘しています。また、村田製作所が他の企業に対する影響を考慮しながら、業績見通しを再評価していることも示唆されています。