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村上春樹氏に早稲田大学名誉博士号を授与され、「驚愕した」「これからも良い小説を」

2024-12-17

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早稲田大学は17日、創作家の村上春樹氏(75)に名誉博士号を授与した。授与式は東京・新宿区にある同大学で行われ、村上氏は黒い式服に角帽の姿で出席した。山中愛治学長から学位を受け取った村上氏は、「母校で名誉博士号をいただけるのは不思議な気分だ。しかし、そう思ってはいけない」と笑顔を浮かべながら語った。

村上氏は昭和43年に早稲田大学に入学し、西洋古典文学を専攻した後、在学中に『ノルウェイの森』を書き上げるなど、文壇に大きく羽ばたいた。彼は「学生時代は何をしていたのか忘れがちだが、実はそういう日々が自分を作り上げた大事な時間だった」とその時期を振り返っている。

「今から約半世紀前、私はクリエイティブな世界を目指して早稲田に通っていたが、授業には出ずに本ばかり読んでいた」と当時の自己を反省しつつ、「人の人生は一回きりだから、愛してやまない小説を書いてみたい」と今後の意気込みを語った。

さらに、「早稲田大学での経験はすごく大切で、思い出を美しく保ち続けたい。これからも若い作家たちと共鳴し合いながら、自分の作品を通じて何かを伝えていきたい」と力強く述べた。実際に、村上氏は近年においても新作の執筆を続けており、その作品が世界中で多くの読者に愛されていることは周知の事実だ。

文壇の巨星が大学からの栄誉を受けたことは、文学界における新たな盛り上がりを示している。今後も村上氏の活躍に期待が寄せられる。