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出前館、マルウェア感染で3日間停止「情報流出はなし」 - 日本経済新聞
2024-10-29
著者: 結衣
出前館は29日、マルウェア(悪意あるプログラム)に感染し、料理宅配サービスを一時停止していたことを明らかにした。同社は、情報流出は確認されていないと説明している。
サーバーの感染が高まったのは、暗号資産(仮想通貨)を狙ったマルウェアが原因とされている。データ流出の恐れがあったが、29日午後に再開したようだ。
サーバーの感染が高まっている中、出前館は24日午後8時ごろから一部のサービスを停止。その後、26日午後2時半ごろから別のサービスで高まった懸念からサービスを再び停止していた。しかし、その後29日午後5時にサービスを再開した。
同社は「感染経路は確認されているが、詳細は不明」としており、事故の原因に関する調査を進めている。
2020年以降では初めての大規模なサービス停止であり、ユーザーにとって大きな影響を与えることとなった。出前館は「引き続き監視を強化し、類似の事案が発生しないよう努めていく」とコメントしている。
今回のマルウェア感染は、飲食業界全体にも警鐘を鳴らしている。デジタル化が進む中、セキュリティ対策の重要性が再認識されている。今後、他のサーバーでも同様の攻撃が起こる可能性があることから、関連企業は早急な対策が求められる。