神足裕利、28歳での突然の死

プロボクシングの東洋太平洋スーパーバンタム級5位にランクインしていた神足裕利さん（M・T）が、8日午後10時59分に東京都内の病院で死去した。28歳という若さで、その死因は急性腎不全とされている。日本ボクシングコミッション（JBC）は9日に報告した。

試合後の異変

神足さんは、2日に東京後楽園ホールで行われた試合で、同級タイトルマッチに臨んでいた。試合中に2度目の防衛を目指していたが、残念ながら負けてしまった。試合後、彼は意識を失い、東京都内の病院に緊急搬送された。そこで急性腎不全の診断を受け、緊急手術が行われたが、そのまま意識を取り戻すことはなかった。

ファンに惜しまれる声

神足さんの死去は、SNSなどを通じて多くのファンに衝撃を与えた。彼は新たなスター選手として期待されていただけに、コメントには悲しみと喪失感が広がっている。「彼のボクシングを見られなくなるのはとても残念だ」といった声が寄せられた。

足跡を残した若き才能

神足裕利は1996年8月に生まれ、名古屋市で育った。小学校6年生からボクシングを始め、愛知県立北高等学校から名門の日本大学に進学。その後、プロ入りし、数々のタイトルを獲得してきた。彼のスタイルは華麗で、観客を魅了するものであった。

日本ボクシング界にとっての損失

JBCは、神足さんの死去に関して、「大変惜しい人材を失った。これからのボクシング界において、彼の存在は大きなものだった」とコメントを発表した。令和の時代におけるボクシングの未来を担うべき選手が、あまりにも早くこの世を去ったことに、深い悲しみが広がっている。