衝撃!「のどの老化」に要注意!死に至る恐ろしい誤嚥性肺炎を予防する方法とは?
2024-11-07
著者: 桜
年を重ねるごとに増えていく飲み込み能力。誰もが経験する「誤嚥性肺炎」は命に関わる病気であり、日々の努力で防ぐことができる。どうやって「のどトレ」を行うのか、専門医が伝授する。
教えてくれた人
西山允一さん / 西山耳鼻咽喉科医院 院長
誤嚥性肺炎で亡くなる人が増えている
「病気とは無縁だった父が高熱を出し、呼吸困難で救急搬送されたのは今年3月のこと。『誤嚥性肺炎』と診断され入院治療を行わなければいけなかったが症状は改善されず、1か月後に他界しました。」そう話すのは、70代の父を誤嚥性肺炎で失った家族の男性だ。「飲み込みが悪くなる前まで友人と釣りに行くなど元気だったのに、突然、肺炎で命を落とすとは思ってもみなかった。」彼は「1年前頃から食事中にむせることが多く、声がかすれがちになっていた。誤嚥性肺炎の兆候に気付いていたら、やっていなかったかもしれない。」と後悔の言葉を口にする。
予防のために必要なこと
誤嚥性肺炎を予防するためには、まず「口腔機能」と「嚥下機能」を維持することが重要だ。特に高齢者は、筋力低下によりこれらの機能が衰えやすいため、意識的にトレーニングを行う必要がある。例えば、飲み込む際に意識を集中させることや、舌を動かす運動が推奨されている。
2023年の統計によると、誤嚥性肺炎による死亡者は約13,000人(うち約6,000人が誤嚥性肺炎による)で、心疾患、老衰に次ぐ致死原因第4位となっている。
「誤嚥性肺炎は食べ物や飲み物、唾液が誤って気道に入ることにより生じる病気であり、「のど」の管理が鍵を握る。普段からの健康的な生活習慣や食事管理が誤嚥を予防し、命を守る。」と専門医は強調する。
「のどの老化」に注意
年齢が上がるにつれ、「のどの老化」に注意が必要だ。特に、60代以上の男性に顕著だという。定期的に音声トレーニングや嚥下トレーニングを行うことで、体の機能を保ち続けるサポートができる。
さらに、普段の食生活においても注意が必要であり、喉越しを考慮した食品選びが重要だ。将来的には、誤嚥性肺炎による死亡者数は現在の2倍に達する可能性があると言われている。
健康維持のための第一歩
「のどの老化が始まる前に、日常生活の中で意識的に声を出し、食事を楽しむことが、誤嚥を招かないための第一歩である。」専門医の言葉が響く。誰もが歳を重ねるこの時代だからこそ、健康を維持する努力が必要だ。