健康

【衝撃】老化は44歳から60歳で急激に進む!私たちの未来はどうなる?

2024-09-25

私たちは確かに、老化はある程度のペースで徐々に進んでいくものだと信じていました。しかし、2024年8月14日に発表された論文が、老化が40代半ばから60代前半にかけて急激に進行することを示唆しています。

この研究では、皮膚のシワ、白髪、筋肉痛や関節痛、ウイルスへの感受性など、老化の兆候が突然現れることがあると報告されています。特に、エピジェネティックな時計(DNAの化学的修飾の程度が生物学的年齢の指標となること)や、年齢に伴う血糖値の上昇などは、線形的(直線的)に変化するのではなく、突然の変化を伴うことが示唆されています。米ハーバード大学医学部の神経生物学者・シンクレア氏は言います。「今回の研究は、現在の老化モデルに真っ向から抗っているように見えます。」

近年の他の研究でも、同様に特定の年代で急激な老化が進むことが指摘されています。

「この研究までの過程は、老化が非直線的な(段階的に変化する)プロセスであることを総体的に示していて」、自分たちの研究はこれらに基づいていると、今回の論文の著者であるスタンフォード大学の微生物学者・シナイド博士も話しています。

40代から60代で老化が急に進む理由が分かったことは、「これらの年齢になることを恐れる必要はないが、老化がもたらす影響を予防したり備えたりすることが重要だ。」と研究者たちも強調しています。「私たちは、老化がどのように進行していくのかを解明することが、生活の質を高めるためにも非常に重要であると考えています。」

分子的な変化が私たちに及ぼす影響

スタンフォード大学の研究チームは、2042年にわたって、25歳から75歳までの168人の参加者から血液、皮膚、筋肉、舌のサンプルを採取し解析しました。この研究において、老化や代謝の変化についても焦点を当てており、知っている限りで最も関連性のある変化を明らかにしています。

参加者の中には、40代以降の人々に急激な変化が見られたこともあります。「私たちは、分子的・生物学的な変化や混乱が最も起きやすい年代を探し続けています」と、論文の最終著者であるスタンフォード大学医学部の微生物学者・スナイダー博士も説明しています。

その結果、81%の分子が、線形な老化モデルで予想されるような連続的な変化を示すことが確認され、44歳ごろから60歳頃にかけて急激な変化が見られることが明らかになりました。この研究が我々の未来を大きく左右する可能性を秘めていることは間違いありません。