科学

「ちょうふじつ座R星」が描くガスのらせん構造【今日の宇宙画像】

2025-01-01

著者: 陽斗

今日の宇宙画像はこちらです。soraeが過去に紹介した特異な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。

(引用元:ESO)

こちらは地球から約1500光年離れた「ちょうふじつ座R星(R Sculptoris)」です。この画像の作成には、クリの電波望遠鏡「アルマ望遠鏡」で得た電波の観測データが使われました。

中心にあるのが「ちょうふじつ座R星」です。最も外側には、シャボン玉のように星を取り囲むガスの球体が膨張しています。その内側には、ガスでできた連星の軌道構造が存在し、これは伴星の重力によって形成されたと考えられています。

この連星構造は、AGB星(劣化巨星)である「ちょうふじつ座R星」が大気を放出する際、見えない伴星の重力が影響を及ぼすことによるものです。アルマ望遠鏡の高解像度観測によって、星周ガスのらせん構造が鮮明に捉えられました。

また、「ちょうふじつ座R星」は赤色巨星であり、将来的には超新星として爆発する可能性があります。そのため、ここ数十年間で観測が進んでおり、非常に興味深い天体の一つとされています。

さらに、アルマ望遠鏡による観測が進むことで、今後新たな発見が期待されており、宇宙の謎解明に貢献することでしょう。によって、驚くべき宇宙の真実が明らかになってきています。各種の天文学的な観測による進展を見逃さないでください。