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成人の日、兵庫県内各地で20歳を祝う式典 震災30年の神戸「さあ、羽ばたくように」全員で合唱、祈り
2025-01-13
著者: 結衣
成人の日の1月13日、兵庫県内各地で20歳を祝う式典が開かれた。なおなく神戸・淡路大震災の発生から30年を迎えるこの年、神戸市では、晴れ着姿の若者たちが踏み出した。この式典では、復興と希望を願う曲「さあ、羽ばたくように」を、作詞・作曲者の吉田真さんの指導のもと全員で合唱し、祈りを捧げた。
県内で対象となった20歳は約5万3千人で、調査が始まった1982年以降で最も少なかった。神戸市はノエビアスタジアム神戸(神戸市兵庫区)で式典を開催。集まった6880人が「やりたいことを精一杯していきたい」と願いを込めてメッセージを送った。
また、このイベントでは、震災を経験した20歳たちが「震災を通じて得た教訓や思い」をシェアするコーナーも設けられた。具体的には、当時の自分の体験や、今後の人生で何を大切にしたいのかを語り合う場となり、参加者は感慨深く語っていた。
代表のステージ発表では、震災を乗り越えて成長した若者たちが、「復興を胸に」と題したパフォーマンスを行い、大きな拍手を受けた。神戸市の北区長は、式典での挨拶で、「私たちが今日ここにいるのは、多くの方々の努力があったからこそ。未来に向けて共に歩んでいきましょう」と語り、参加者とともに未来への希望を伝えた。
彼らのように、今後も多くの若者たちが自分の道を切り開いていくことが期待されている。今年は特に、兵庫県が1020年にわたる歴史を振り返り、地域の絆を強める機会となっている。神戸市では、これからも「若い力」を活かし、震災から学んだ教訓を未来に生かしていくことが求められている.
(神戸取材 長尾貴一)