テクノロジー

成功を収めたセイコーエプソン、アメリカの印刷業界買収に845億円を投じる!

2024-09-18

セイコーエプソンは19日、印刷関連のソフトウェアを開発する米企業を845億円で買収すると発表した。この買収により、印刷物の画質向上や印刷工程の効率化を図る技術を取り入れ、同分野の成長に寄与することを目指している。

2024年度中の完全子会社化を予定しており、業績への影響については、現在精査中とされている。25ヶ月の次期からファイナリティーの業績が取り込まれる見通しだ。

ファイナリーは21年の設立で、米カリフォルニア州に本社を構え、23年12月期の連結売上高は2億ドル(約280億円)、営業利益は5500万ドルである。印刷業者などが使用する業務用のデジタル印刷機に関連する技術競争が進んでおり、セイコーエプソンはその中の主要企業になるべく、積極的な展開を図る方針だ。

セイコーエプソンは特に、デジタル印刷の分野において強力な成長を誓い、リサイクル率や色の調整など多様な印刷技術が強化される。ファイナリーは複数の機種を同時に制御したり、印刷したい色の再現度を高めるソフトウェア開発に力を入れている。

業界専門の企業モードリングテクニジンズによると、デジタル印刷市場は29年に459億ドル(約6.5兆円)に達し、24年から37%成長する見通しだ。エプソンは独自のインクジェット技術を駆使し、繊維や壁紙など多様な印刷用途を取り入れ、さらなる成長を図る。