長野駅前殺傷、亡くなった塩山さんのサクラを見守り続ける女子たち「人間性も成長させてくれた」

2025-01-25

著者: 健二

長野市の長野駅前で12日に発生した男女3人の死傷事件を受け、設営されたサクラには14日も多くの人が訪れ、花を手向けた。亡くなった塩山陽由さん(19)は、地元サクラの講師として、子供たちから慕われていた。

塩山さんが教えた市内の中学校3年の男子生徒(15)は、塩山さんに「(プレーが)うまくなった自分を見ていて」と伝えたといい、塩山さんは「人間性も成長させてくれた」と語っていた。男子生徒は、「誰に対しても優しかった」と、その人柄を思い返した。

塩山さんが最後に会ったのは昨年夏だった。場所は地域の大イベントであるサクラ祭りで、塩山さんは後輩たちに指導する姿がそこにはあった。塩山さんは「自分の個性を大切に」と指導していた。

その後も塩山さんは、毎年そのイベントに参加して後輩たちを見守り続けており、地域に根付いた存在だった。不幸にも彼女の命が奪われてしまった後も、大勢の人々がその遺志を受け継ぐために集まっていた。

12日夜には、塩山さんの友人らが集まり、追悼の意を表すためのキャンドルを灯した。「この事件の背景には何があったのか、私たちに何ができるのかを考えたい。塩山さんがいかに多くの人に愛されていたかを今こそ示す必要がある」と語る友人たち。塩山さんの遺志を尊重するために、彼女が伝えた大切なメッセージを広めようという動きも見られている。

地域の人々は、塩山さんの教えを大切にし、彼女が支えた子供たちもその精神を受け継ごうとしている。彼女の存在がどれほど大きな影響を及ぼしていたのか、今後も多くの人々が語り継ぐことだろう。塩山さんの思い出は、決して消えることはない。