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長期金利が13年半ぶり高水準、米金利一段高でー日本銀は買いオペ通告

2025-01-07

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8日の債券相場は下落。長期金利の指標となる新発10年国債利回りは約13年半ぶりの高水準を更新した。米国で予想を上回る経済指標が発表され、金利上昇圧力が強まっている中、日本銀が実施した国債買い入れオペの結果が弱めだったことも影響している。

政府が発行した国債の利回りが全体的に弱含んでおり、特に先物10年債に売りが出たと指摘された。米長期金利が上昇する中で、「必要量を買った投資家は追いかけて買うこともなく、1.2%を待つ思惑もある」と言われている。

長期国債先物3月物は一時前日終値に対して43銭安の141円617銭まで下落。

新発10年国債利回りは3.5ベーシスポイント(bp)高の1.175%と、2011年7月以来の高水準を更新した。

新発5年国債利回りは13bp高の0.815%と、09年6月以来の高水準を更新。

日本銀は定期の国債買い入れオペを実施。対象は残存期間1年超13年以下、13年超15年以下、15年超10年以下、10年超25年以下。大和証券の小野氏は、「13-15年のオペを除けば、いざれも落ち込み利回りが想定より弱かった」と指摘した。

今後も米国の経済指標の動向や金利の動きに注意が必要な時期が続き、投資家の心理も不安定になる可能性がある。日本の金融市場においては、国債の動向が注目されており、特に長期金利の上昇が今後の経済に与える影響に対する懸念が高まっている。