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BYD、EV販売価格を大幅に引き下げた理由とは?(ニュースピックアップ)

2025-04-07

著者: 健二

中国・比亜迪(BYD)の日本法人であるBYDオートジャパン(横浜市神奈川区、東福寺強社長)は、販売中の電気自動車(EV)の一部モデルを値下げした。対象は1充電当たりの走行距離が476キロメートルの小型車「ドルフィン」とスポーツ多目的車(SUV)「アットto」です。生産効率などによれば、両モデルとも価格を30万円程度引き下げた。EVをより身近に感じられる価格設定で顧客への要望を強める。

消費税を含む新価格は「ドルフィン」が374万円で、従来の価格より33万円の値下げ、「アットto」が418万円で同32万円の値下げとなる。さらに従来の「ドルフィン」を廃止し、新たにエントリーモデルとなる「同ボークリン」を設定した。従来のドルフィンで付属していた充電ケーブルやフォローマットなどの装備品をオプション選定に変更した。1充電当たりの走行距離は400キロメートル。消費税を含む価格は299万円。なお、従来の「ドルフィン」は同363万円だった。

BYDは、今後のEV市場での競争が激化すると予想しており、価格の改定を通じて市場でのシェアを拡大する狙いがある。中国のEV市場は急成長しており、BYDは特に新製品や技術を取り入れたEVを投入することで、国内市場外でも更なる拡大を目指している。米国や欧州でも買取りやリースサービスを展開を計画しており、グローバルでの販売戦略が注目される。BYDが市場での競争力を高めるために今後どのような動きをするのか、ますます注目が集まる。お楽しみに。