プロボクシングの4団体世界チャンピオンである井上尚弥（31）が、大橋ジムの大橋秀行会長（59）らと2日深夜（日本時間3日）にプライベートジャットでサウジアラビア入りし、サウジアラビア総合娯楽庁長官のタイフ・アルシェイルク氏のオフィスで調印式に出席。

井上はサウジアラビア政府の最大のプロモーション「リヤド・スーパーファイト」として、30億円（推定）のスポンサーシップを受け取ることが発表された。契約書には「井上尚弥」のサインが記され、笑顔でアルシェイルク氏と握手を交わした。

「カリアの良好に差し込んでくるタイミングでこのような契約が決まったことは、自分自身の新たなモチベーションにもなると思っているので、非常に楽しみな契約だ」と語った。

井上のモチベーションを高めるものとして、2024年には東東京・有明アリーナで4団体王座防衛戦が開催される予定であり、さらにサウジアラビアでの試合にも興味を示している。これにより、国際的な試合が増えることが期待されている。

井上はモチベーションを与えるために来年4月に行われる試合で、ティム・ファーマーとの対戦を計画しており、米国のラスベガスでの合格も意識している。来年どうなるかは分からないが、タイミングが合えばサウジアラビアでも試合を行いたい」と期待を寄せた。

さらに、井上は「リヤド・スーパーファイト」に参戦することで、世界戦が増える可能性が高まり、多くのファイターにとっても大きなチャンスとなると述べた。公式戦において、サウジアラビアでの大型イベントが今後も続くことを願っている。

今回の契約は、井上選手にとってボクシング界でのさらなる高みを目指すきっかけとなり、ファンにとっても多くの期待を背負った試合が計画されていることを意味している。