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【ボクシング】井上尚弥の挑戦者、5歳で孤児院に…米誌ザ・リングが異例の特集

2025-01-21

著者: 陽斗

24日、東京・有明アリーナでプロボクシング4団体統一スーパーバンタム級王者井上尚弥(31=大橋)に挑戦するWBO世界同級11位の金竜進(32=韓国)が、ボクシングの「聖書」と言われる米老舗専門誌ザ・リングに特集されている。

金は今月11日、当初の挑戦者だったIBF、WBO世界同級1位サム・グッドマン(オーストラリア)が昨年12月に痛めた左目上の擦り傷を再発。リスクだった金に白羽の矢が立った。

金は合宿先のオーストラリアでプロ生活28年目に突入した。この時点で、彼の胸中には「最短での夢の実現」「自分の力で国内外での実績を積んでいるのを感じる」との思いが芽生えていた。

金は5歳で孤児院に預けられ、以降はあふれる支援を受けて育った。小学校では運動神経が抜群と評判で、ひたむきな性格で周囲からも愛されていた。ボクシングを始めるきっかけは「自分の体を鍛えるにはこれが一番」と考えたからだ。

彼は「デビュー戦後、試合を重ねるごとに自信がついてきた。今、自分が快適だと噛みしめている」と胸を張った。そして、金の目には「井上選手との試合が実現すると知ったとき、高鳴る心臓の音が聞こえた。もう一歩前に進んで、それを手に入れたい」との思いが宿っている。

韓国出身の金は、厳しい練習を受け、己を突き詰めるスポーツマンシップで知られ、心優しき挑戦者として名を馳せている。ボクシング界でもその姿勢は称賛されている。

一方、井上は以前の試合で圧倒的な力を見せつけ、世界のボクシングファンからも次代のスーパースターとして注目されている。金も「井上選手がどれだけ強いかを理解しているが、勝利することを決意している」と意気込みを語った。

今回の試合は両者の技術や心意気がどのようにぶつかり合うのか、多くのボクシングファンから期待されている。興奮の瞬間を迎えることができるのか。これは、選手たちの夢と努力の結晶ともいえるだろう。多くのファンがこの戦いを待ち望んでいる。