
ビットコインの上昇は失速も、人民元下落が強気の起爆剤になる可能性
2025-04-08
著者: 愛子
トランプ政権が中国に対する制裁的関税を設ける影響で、株式市場は大きく揺れており、仮想通貨市場でもビットコインの価格は急落しています。特に、コインの価格は4月8日以来、大きな上昇を見せた後、7万6500ドルまで下落し、その後7万8000ドル以下に安定しています。それに対し、イーサリアム(ETH)は同じ期間に約4%下落し、1500ドルを切る価格帯に入っています。CoinDesk 20 Indexは2.2%下落し、暗号資産関連株も打撃を受けています。
ビットコインマイニングのBitdeerは8.7%安く、下落率が最も大きく、ストラテジー(Strategy)も5.3%安、コインベース(Coinbase)は2.3%安となっています。一方、DeFiテクノロジーズ(DeFi Technologies)は10.27%上昇しており、相対的に強い動きが見られます。
市場では、特に中国政府が大規模な人民元安を導入する可能性があるため、ビットコインの需要が高まるとの見方もあります。トレーダーたちは、過去のビットコイン安値から得た経験則から、再び価格上昇に転じることを期待しています。
さらに、世界経済の不安定性が高まる中で、投資家たちはビットコインを「デジタルゴールド」として再評価しているとも言われています。このため、ビットコインが次の上昇局面に入るための条件が整いつつあるのかもしれません。特に著名なトレーダーであるアーサー・ヘイズ氏は、この不安定な市場環境がビットコインに購入のチャンスを提供する可能性があると警告しています。彼は、「これが2013年から2015年にかけてビットコインが経験した前例があるため、2025年にも同様の逆転劇が起こりうる」との見解を示しています。
このような状況下で、暗号資産市場はますます活発になっており、新たなチャンスを模索する投資家たちが増加しています。