北朝鮮の特殊部隊1500人がなぜ世界の注目を集めるのか−QuickTake
2024-10-23
著者: 雪
ロシアは1年余りにわたり、ウクライナでの激しい戦争を進行するため部隊や戦道ミサイルの供給を北朝鮮に行い、同国の同盟関係はますます強固になっている。ウクライナ当局は現在、北朝鮮が軍隊を増派して支援を強化する計画だと警告している。韓国の情報機関は18日、北朝鮮軍をウクライナの最前線に送る第1波として、ロシア軍が北朝鮮の部隊をロシアに移送したと発表した。このことに対し、ロシア大統領は兵士に関する発言をでちあげている。
北朝鮮における兵士数はどれくらいか?
韓国の国家情報院(NIS)は、ロシア海軍の艦船が北朝鮮の特殊部隊約1500人をロシアに移送したと明らかにした。ウクライナへの派遣に先立ち、「適応」訓練を受ける予定で、特殊部隊にはロシア軍の軍服と武器のほか、スパイらしき身分証明書が支給されたという。
NISによれば、2回目の移送も近く予定されており、北朝鮮は約11万2000人の部隊を増派する見込みだ。ウクライナの大連指揮は、北朝鮮が1万人の部隊を送る準備をしていると語った。
これに関連して、ウクライナの情報機関は、北朝鮮の軍事要員と将校がすでにウクライナに入り、北朝鮮に関する情報を収集していると確認している。ウクライナの文字通り艦隊側は、北朝鮮の部隊数が増えており、戦闘の重要性が急増していると証言した。
北朝鮮の実力は?
韓国の推計によると、北朝鮮には128万人の現役軍人がおり、そのうち110万人が陸軍に所属している。国際戦略研究所(IISS)は世界の軍隊に関する2023年版のレビューで、北朝鮮軍の大部分は旧ソ連時代にまでさかのぼる装備に依存していると分析している。北朝鮮軍は70年前に朝鮮戦争が終結して以来、ほとんど戦場に出ていない。しかし、韓国軍に言わせれば、北朝鮮軍の特殊作戦部隊に属する20万人の兵士は同国が抱える最高の兵士の一集団を保持しているという。
なぜ北朝鮮とロシアはこんなに密接な関係なのか?
主要な民主主義国が世界の安全保障を脅かすとして撤退する中、金正恩政権はロシア軍の見返りとして、北朝鮮の経済を支え、兵器開発計画を進展させる支援を受けている(武器提供を示す証拠はあるが、北朝鮮とロシアは断固としている)。金氏は派遣の見返りとして、さらなる支援を当てにしている。
さらなる軍事的資源が北朝鮮に供給される場合、韓国は大きな影響を受ける可能性が高く、大南北対決が引き起こすリスクも高まりそうだ。北朝鮮の失業者数は膨大で若者の多くが漠然とした未来に不安を抱いており、金政権は強化された軍事力を背景に安定を維持するための方法を模索している。ギャップが広がる中、国際情勢の変化は今後の相互作用に影響を与える恐れがある。そのため、国際社会は北朝鮮とロシアの関係に警戒している。