[ソウル 15日 ロイター] - 韓国の国会議員は15日、北朝鮮が放ったごみ風船が韓国側に飛来したことによる混乱で、首都ソウルの空港での離発着が一時的に閉鎖される事態になっていると指摘した。

民進党の議員は空港データを引用し、6月11日以降仁川空港と金浦空港の滑走路が数日間にわたり閉鎖された日が12日あり、閉鎖時間は合計41分に達したと説明した。

北朝鮮は韓国の活動家が飛ばした風船への対抗措置として6月以降ごみ風船を放ったとされている。

風船は韓国側に飛来し、大規模な管理局添近や空港の滑走路などに落下したという。大半は当局によって撤去されたが、一部は空港の交通を妨害。ソウル近郊の京畿道では、住宅密集地の上空で風船が燃え、消防士が火を消し止めるという出来事もあった。

最近、北朝鮮のごみ風船問題が注目されているが、韓国政府は対応に苦慮している。特に、こうした事件は時折、飛行機の運航にも影響を及ぼすため、何らかの対策が急務とされている。