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「北朝鮮軍の投入」を未然に防ぐロシア、プーチンは記者会見で触れず、前線では戦死した北朝鮮兵士の顔を焼く凄惨な状況(1/5)

2024-12-21

著者: 結衣

(国際ジャーナリスト・木村正人)

「ロシア軍は毎日前線全体で前進している」

【ロンドン発】

ウラジミール・プーチン大統領は12月19日に毎年恒例の記者会見を開いた。この場でウクライナ戦争に関する現在の状況や、支持を受けている北朝鮮に関連する問題について語ることはなかった。特に、ロシア西部クリンスク州とウクライナに接する地域における北朝鮮軍の動きが懸念されている。これに対し、ロシア軍は現在も厳重に監視している。

プーチン政権は「ロシア軍は毎日前線全体で前進している。100、200、300メートル単位ではなく、一部の地域では数キロメートルに及ぶ」と強調した。しかし一方で、ロシア西部クリンスク州での北朝鮮軍の進軍速度は依然として鈍化している。

米シンクタンク「戦争研究所」(ISW)の評価(19日)によれば、ロシア軍は11月に1日当たり27.96キロメートル進んだが、12月1日~18日は同17.1キロメートルと低下している。英国防省によると、ロシア軍は11月28日に初めて1日での死傷者が2000人を超えた。

11月のロシア軍の1日平均死傷者数は1523人で、過去最高を更新した。9~11月の攻撃作戦強化期間には2356キロメートルを獲得するのに対し、推定12月は5800人の死傷者を出した。1日平均死傷者数は53人の累積を出した計算となる。

現在、ロシアと北朝鮮の軍事協力は急速に進展しており、北朝鮮からの人的資源の提供についても賛否が分かれている。極東ロシア地域には北朝鮮軍部隊の配備が進んでおり、両国の接近は国際社会にも大きな影響を及ぼす懸念がある。