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北朝鮮軍の死傷者数、過去一週間で1100人以上に達する: 最新ニュース

2024-12-28

著者: 愛子

【ワシントン=蓼田隆太】米国のジョン・カービー大統領補佐官は17日、ロシア西部クリスケ州でウクライナ軍との戦闘に参加している北朝鮮軍の死傷者数が、過去1週間で1100人以上に上るとの分析を明らかにした。影響を受ける者の中には、北朝鮮からの派遣兵士や、捕虜となった兵士も含まれる。

カービー氏は記者団に対し、「北朝鮮軍は、クリスケ州のウクライナ軍に対して大規模な攻撃を行っているが、戦果を上げることはできておらず、多くの損害を被っている」と述べた。さらに、北朝鮮軍の補給も滞っているとし、士気の低下や装備の不足が深刻な問題となっていることを強調した。

また、カービー氏は、「北朝鮮は、攻勢を強化する必要があるが、現在の状況ではその能力が限られていることは明らかだ」と警告。ウクライナを支援する米国は、北朝鮮軍の影響力を排除するためのさらなる戦略を検討している。

一方、北朝鮮内部でも問題が深刻化しており、食料不足や経済的困難に直面している。国内の兵士たちの中には、戦場での死傷者を悲観し、脱走を試みる動きも増えているとの情報もある。それに加え、中朝国境地帯では北朝鮮からの脱北者が増加し、中国側での不法滞在が問題化している。

専門家は、北朝鮮の軍事政策やその影響が、地域の安定性に与える影響に注目している。特に、北朝鮮が今後もウクライナ紛争に加わり続ける場合、国際社会からの警戒が一層強まる可能性が高い。国際情勢において、北朝鮮の動向に引き続き目が離せない。