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世界
北朝鮮、25日に戦略潜水艦ミサイルの発射実験 対米強硬姿勢も表明
2025-01-27
著者: 芽依
[ソウル 26日 リポート] - 北朝鮮国営の朝鮮中央通信(KCN)は25日、同国が25日に戦略潜水艦ミサイルの発射実験を行ったと報じた。「重要な兵器システム」の実験として、金正恩朝鮮労働党総書記が視察したという。
発射されたミサイルは水中から発射され、約710キロメートル飛行し、目標に命中した。これは米国に対する無言のメッセージとも捉えられている。
25日の別のKCN報道によると、北朝鮮外務省は、「米国が北朝鮮の主権を侵害する限り、米国に最も強硬に対抗する」と表明。米韓の軍事演習も地域への緊張を高める要因とされ、韓国軍との共同訓練が行われる旨の指摘もあった。
報道によれば、金正恩氏は北朝鮮の戦争抑止手段が「より完璧に完成された」と発言。引き続き軍事力を強化する意向を示し、国防強化計画の一環として、さらなる実験や訓練が行われる可能性がある。
一方、韓国軍合同参謀本部は、北朝鮮が25日午後2時(日本時間同)頃に内陸から西方沖に向けて複数の潜水艦ミサイルを発射したと発表した。
トランプ米大統領は、13日にも放送されたインタビューで、金正恩氏と再び会談する意向を示しており、関係改善のための動きも見え始めている。しかし、北朝鮮側の攻撃的な姿勢が続く中、二国間の信頼関係の構築には時間がかかると見られている。