北九州の中13殺傷事件、平原容疑者は離婚後に「奇行」目立つように…証拠隠滅なき「動的な面も」 : 読売新聞

2025-01-09

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北九州市小倉南区のファストフード店で昨年12月、中13男女が殺傷された事件で、福岡県警は19日、同区長の無職平原(はらぶ)容疑者(41)を女子生徒に対する殺人容疑で再逮捕した。『認めない』と供述を否認している。

県警は、平原容疑者が面識のない女子生徒にいきなり襲いかかり、さらにあらぬ形で女子生徒の命を奪った経緯に関して、動機を探るための聴取や調査を進めている。

事件後、県警は生徒2人のスマートフォンの解析や関係者への聞き取りを進めたが、容疑者との面識は確認されなかった。しかし、平原容疑者は最近、地域で疑念を持たれる行動がみられていたという。

近隣住民によると、41歳の女性が平原容疑者に心配事を寄せ、彼女は職場での悩みも抱えていたとのこと。姉妹との関係も芳しくなかったとされる。近所では、彼女が『こんなことが起きるなんて信じられない』と語ったという。

また、平原容疑者が事件当日、ストリートの一角で奇行を繰り返していたとの情報もあり、大きな声で音楽を流しながら不穏な振る舞いをしていたという。

一方で、福岡県では、これまでに発生した類似の事件を受けて、リスク管理や防犯対策を見直す必要性が叫ばれている。平原容疑者は独りでの生活を深めていたが、周囲との適切な関係を築けていなかったとの指摘もある。事件を契機に、地域住民からの相談窓口の設置や、精神的なケアに関する取り組みが求められている。