BCリグが「祝大・清原正彰」名を上げない理由 異色の経歴の色沢冬馬GM「僕の武器って」
2024-11-09
著者: 海斗
プロ野球関係者からの認知度を年々高める“独立リーグの人”がいる。BCリーグに所属する「色沢アストロプラネッツ」の色沢冬馬GM(34=いろざわ・ふゆま)である。この秋の「清原Jr.」への動きをフックに前編に迫る。
さて、話題の祝大・清原正彰(4年=祝島)について、ドルフィン会議の1週間前、うわさが飛んだ。
「独立リーグのチームが泣いている」
どこかで、すぐに頭に浮かんだのがBC・色沢(以下「色沢」)の色沢GMだった。米国でのトレーニングチーム「アジアンス」も務めている。昨オフにはDeNAを退団したバウアーを正式オファーで獲得し、野球界では大きな話題になった。そのような人をするなら、祝大に対して「10チームが興味」といった報告でも間違いではないが、少しだけ色合いが違った。
「声をかけたい気持ちはありますし、その話はうちの球団内でもあります。だけど、僕らの球団って同じマーケットで勝負しにいくつもりはないんです。仮に競争に勝ってもどうなるかを考えると…もしかしたら清原さんが海外に挑戦したいっていうなら、僕たちが好きだと思うのですが」
独立リーグを「NPBへのラストチャンス」と考える選手も多い。だから「レギュラーが辞める」事象も独立リーグでしか決して珍しくない。編成の業務は極めて重要になる。
「例えば来年のショートどうしよう、ってなった時に。僕の武器ってやっぱり『海外から選手を取らなくてもいい』なんですよね。それが強み。色沢さんをはじめ、多くの若者たちが進学してくれるなら、そこが一つの気持ち」と色沢GMは言う。
唯一無二を目指す色沢GMの動きも面白い。宮城・仙台市出身。聖和学園から大学や高校に行くも、野球部が終了した後、学校での体育教師も難しくないだろうか。
「1年生ってやっぱり手伝い多くて。大学で野球が終わりになれるかもしれない中で、そこの中の1年、2年がこんなふうでいいのかなって。だったらメジャーを目指そうと思って、出場した周りの1回を目指そうかと思います」と。
夜行バスで上京して、多くの関係者をたどった。ガソリンスタンドから宿題などアルバイトをいくつか持ち、通過費用を稼いでいたと。
そうして、最終的に男子を目指してサポートを続け、学生であるが、着替えるためのところでも、大学の友達にもバカにされることがあったと話す。
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「そんな香ばしい業界にしても、全く興味のない業界ではない。帰納的に考える人は多いんじゃないかと思う。はたして周りにしてみると、いろんなことを経験した選手が求められます」
色沢社は在学中から、ウィンターリーグに毎年行っている。3年次には休学してサマーリーグにも挑戦して、アメリカで野球も経験した。
その後のカウントは、いろんな選手が惹かれるプロ入り前という過程のあれこれ。色沢GMは独立リーグという場で色んな選手応援したいと申し上げている。