
健康
「白血球異常接触」コロナ重症化の原因か 血流増加に伴う現象が判明 東大
2025-03-31
著者: 芽依
日本の研究機関、東京大学の研究チームが新型コロナウイルス感染症に伴う重症化のメカニズムについて全く新しい知見を発表しました。この研究では、白血球の一種である「好中球」が異常な挙動を示し、COVID-19に感染した患者の血流が増加し、これが重症化に寄与している可能性があることが明らかにされました。
このメカニズムは、感染した細胞が発する信号によって好中球が活性化されることに起因します。具体的には、好中球が感染部位に集まり、炎症反応を引き起こすことで、血液の流れが増加し、その結果、急性の重症状態を招く要因となることが示唆されています。
さらに、研究チームは重症患者において、特定の好中球のサブタイプが増加していることを確認しました。この異常な白血球の増加は、血流に異常をもたらし、他の臓器にも悪影響を与える可能性があることが警告されています。
研究のリーダーである河野教授は、「この発見は、COVID-19の進行を理解する上で重要であり、今後の治療戦略に大きな影響を与える可能性があります。新しい治療法の開発に向けて、このメカニズムをターゲットにした研究が必要です」と述べています。
この研究結果は、COVID-19に関連する合併症の予防や治療法の改善に貢献することが期待されています。また、今後の研究では、他の感染症における白血球の異常挙動についても調べられる予定です。