バーチャルシンガー『花詩』とコラボした音声合成ソフトが発表中止に…倫理観のない使い方や悪用を警戒か
2025-01-20
著者: 花
音声合成ソフト『Synthesizer V AI』とバーチャルシンガー『花詩』のコラボ商品『音楽的同位体可不 (KAFU) collaboration with Synthesizer V AI / The Right Stuff ver.』の発売中止が報告されました。
■花詩さんの歌声合成ソフト、延期を経て発売中止に…
この商品は、音声の提供元であるバーチャルシンガー『花詩』さんにより近い歌声を再現できる音声合成ソフトウェアです。初めは2024年1月15日の発売予定でしたが、2023年12月下旬に発売時期未定の発表がありました。さらに、今回は発売中止となる事態が発表されたため、その背景に関する様々な憶測が広まっています。
商品開発に至っては、花詩さんと事前の進捗確認や合意形成を重ねており、2023年12月にはサンプルデモが公開された際、花詩さんに違和感を覚えることが多々あり、『好きって言ってもらうことはできない』といった考えを示したことも話題となりました。
開発側も、花詩さんが心から認められない製品を販売することはできないとの考えから、発売の延期や中止を余儀なくされているようです。また、発売中止の決断があったことで、製品側の導向や初期の目的を達成することが困難に感じられているとの意見も聞かれます。
■悪用を危惧する声
さらに本商品『The Right Stuff(正しい資質)』という名称は、Synthesizer V AIの非常に高い技術力への深い敬意と、活動しているアーティストとの連動性を持ったプロダクトであるため、『正しい資質を持つ者に活動してほしい』という少しの願いが込められているとも説明されています。
しかし、SNSでは『悪用を危惧する事態ではないか』という声も上がっており、過去のAIに関する問題を取り上げる一方で、「花詩さんの活動の影響に結びつくリスクは確かにある」との意見も散見されます。
このような状況を受けて、Synthesizer V AIは今後のプロモーションや開発方針を再考していくことが求められているようです。特に、誤った使い方や倫理観の欠如が見られる場合、問題視されるような展開もあるため、この製品の行方には注視が必要です。
花詩さんのSynthesizer V AIは、発売中止となったものの、PIEDPIPER社は音声合成の分野においての新たな可能性を探り、今後の開発に向けて活動し続ける意向を示していますので、引き続き最新情報に注目です。