科学

あなたにはフラフープの才能があるかもしれない

2025-01-24

著者: 芽依

自分がフラフープができない理由は体型だったのか。

フラフープ得意ですか?私は人生で一度も成功したことがありません。「なんでできるの?」と周りの子供たちから教えてもらったりしていました。今、その疑問を解明してくれる研究結果が次々と発表されています。待ちかまえていました。

なぜ返れる人と返れない人がいるのか?

ニューヨーク大学の数学科研究所のLeif Ristroph准教授が率いるチームが、米国科学アカデミー紀要(PNAS)に掲載された研究結果で、フラフープがどのようにして重力に逆らって回り続けることができるのかを物理学的・数学的に明らかにしました。オープンアクセスの研究成果は、誰でも読むことができます。

研究チームは、「なぜ一部の人はフラフープを簡単に返せるのに、他の人は苦労するのか?」という基本的な疑問から研究をスタートさせたとのことです。これまで誰も真剣に取り組んでこなかったフラフープの物理学的な仕組みを解明しようと、独創的な実験を計画しました。

研究チームは、ニューヨーク大学の付属数学研究室でフラフープの動きをミニチュアで再現しました。実験では、3Dプリンターで作られた円筒、円盤、砂時計型などの異なる形状を使い、人間の1/10サイズのミニチュアを用いて、モーターによってその動きを再現し、その様子を高速カメラで撮影しました。

フラフープを返し続ける秘密は体型にあり

研究チームによると、フラフープを返すかどうかの体の形状や回転運動の正確さはあまり関係ないことがわかりました。全ての実験で、特定な努力をしなくてもフラフープをスムーズに返すことが可能だったそうです。

ただし、返し続けられるかどうかは、特定な体型が求められることも明らかになりました。尻返りの傾斜がフラフープを持ち上げる役割を果たし、ウエストのくびれがフラフープを支えるジョイントとして機能することが必要であることがわかりました。これらの知見を基に、さらなる研究が今後進められる予定です。

━━━━━━━━━━━━

最後に、フラフープによる科学の進化は今後のスポーツや健康に役立つかもしれません。特に、フラフープを通じて体の動きを理解し、トレーニングやリハビリに応用する取り組みが進むことで、新たな運動療法の道が開かれるでしょう。フラフープだけでなく、運動全般における科学の力を利用した新しいプログラムの実現が期待されています。