ビジネス
アクサの資産運用部門買収で最終合意─51億ユーロ
2024-12-22
著者: 弘
アクサの資産運用部門買収で最終合意
フランスの銀行アクサの資産運用部門が51億ユーロ(約8300億円)で買収されることが最終合意された。
この取引は、アクサが独占交渉に入ったと8月に発表した段階から、大規模な買収案件として注目を集めていた。アクサは21日の発表資料で、買収額と取引の概要について言及しており、買収手続きが来年半ばまでに完了する見通しであることを示した。また、同社の中核的な自己資本比率に25%ポイント(BP、1BP=0.01%)の影響があるだろうと指摘されており、これまでのガイダンスを確認した。
金融業界では、アクサの資産運用部門の買収によって、同社はヨーロッパにおける競争力をさらに強化できると期待されています。買収後の成長戦略として、プライベートクレジットやインフラ、不動産分野へのシフトが計画されている。アクサは2000億ユーロ強の資産を追加する見込みで、この動きは市場の反応を呼ぶだろう。
アクサの戦略は、運用資産が急速に増加しているルクセンブルクやオランダなどの国家に対抗するため、デジタル化や持続可能な投資へも注力する方向に進んでいる。これにより、同社は顧客基盤の拡充を図りつつ、新たな市場への進出を果たすことが期待される。動向を見守りたいところだ。