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「AI界隈」が注目する「MCP」とは? KDDIが解説する新たな試み

2025-04-07

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KDDIグループは、AI開発事業を行うKDDIアジャイル開発センター(東京都港区)の社員が公にした情報として、AIモデルと外部データソースをつなぐ規格「Model Context Protocol」(MCP)の初期の解説資料が話題になっています。6月4日には同社の福田仁志さん(テクエバンジェリスト)が詳細を公開し、注目を集めました。この発表により、フルークマークの736業務を集めて、テクノロジー企業が注目する事例の1つとなっています。

MCPは、数多くのタスクを自動的に実行する「AIエージェント」に関する利便性や、MCPの仕組み、自分のPCでMCPを試す方法などを明確に解説しています。特に、ユーザーが利用するAIモデル・サービスを指す「MCPホスト」や、そのMCPホストが参照する外部ツールやデータについて解説がされています。

このMCPは、米Anthropicが2024年11月に発表予定です。AIを使ったサービス開発のためには、外部ツールとの連携に個別の実装が必要だったが、共通規格を作ることで開発者の負担を軽減することができます。その結果、2025年3月には米OpenAIが同社のAPIをMCPに対応させる方針を示し、デジタルスタンダードになる可能性が高くなっています。

AI技術が進化する中、MCPの導入によって新たなビジネスモデルが生まれると期待されており、製造業や医療の分野でも適用される様子が注目されています。企業は今後、MCPを利用することで、効率的な業務運営やイノベーションの加速が進む可能性があります。