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AI技術の進化により「ChatGPT」の画像生成機能が全面開放!

2025-04-01

著者: 芽依

OpenAIは「GPT-4o」モデルを利用した「ChatGPT」の画像生成機能を全面開放した。CEOのSam Altman氏は4月1日に、この機能が「全ての無料ユーザーに展開された!」と社の公式アカウント「X」に投稿した。

この画像生成機能は最近、スタジオオジブリ風のアニメスタイルの画像を生成する使い方が話題になっている。利用者の中には、この機能を使って独自の創作を行う人々が多く、Altman氏もXに「GPUが溢れている」と興味深いコメントを投稿している。

その際、同氏はChatGPTの無料プランでは1日あたり3回までという制限を設けていた。しかし、有料プランにはこのような制限は設けられていない。

利用者らもこの機能を試し、この記事のトップ画像を作成した。ChatGPTのアプリは接続がスムーズであるものの、最終的には5分足らずでChatGPTのロゴが認識できるアニメーションを生成した。

AI開発競争が激化

OpenAIが画像生成機能を利用してChatGPTのさらなる普及を加速させる動きは、AI開発企業の間で激化している競争の産物である。米国や中国などの国々における多くのスタートアップに加え、Apple、Anthropic、Microsoftなどの企業が、わずか1週間前に最新のAIモデル「Gemini 2.5」を発表したGoogleなどと競い合っている。ChatGPTは約45億人の週あたりユーザーを有することが知られ、そのほかのAIモデルも競争を強めている。

タスク処理や問題解決能力の向上だけでなく、AIモデルは画像や動画などのコンテンツ生成も求められるようになっている。ChatGPTには「Sora」と呼ばれる動画生成機能も存在するが、有料アカウントでの利用が可能である。

AI危惧派が利用者に

AIコンサルタントであり、「The Inclusion Equation」の著者であるSerena H. Huang氏は、Facebookや自身のSNSにスタジオオジブリ風の画像が溢れ返っていると指摘し、OpenAIが提供するような画像生成ツールが広く使われる影響を懸念している。

「AIによる画像生成は、創造性とイノベーションを高める強力な原動力だ」とHuang氏は米CNETに語った。「コンテンツ制作のプロセスを加速し、マーケティング素材の迅速な開発を可能にし、コミュニケーションをより魅力的にできるかもしれない。しかし、AIの楽しさにばかり目が向けられると、多くのAI危惧派が一夜にしてユーザーへと変わる可能性がある。」

さらに、Microsoft Copilotなど最近のツールでは、簡単な画像生成機能しか持たないサービスもあり、今後は強化される可能性が高いという。「ユーザー取得競争が激化する中で、目覚ましい進歩が見られるだろう」と同氏は予測している。

Altman氏の投稿の後、AI界隈がどのように動いていくのか、ますます注目が高まる。