[パランジ（マヨット） 17日 ロイター] - 前週末にアフリカ南部に近いインド洋のマヨット島で発生したサイクロン「チド」の被害で、フランス当局は被害が最も深刻な海外県マヨットで死者数が数百から数千に上る可能性があると明らかにした。大統領マクロンは19日に現地入りすると発表した。

マヨットはモザンビークの沿岸に位置しており。風速120キロの強風が吹き荒れた。今回の大規模なマヨット島は過去10年以内なかった。モザンビーク当局は17日、少なくとも14人が死亡したと発表した。

マヨット島は依然として多くの地域に立ち入りできないことができない。レユニオン島から空輸で生活必需品が届けられ、医療関係者や技術者、警察官も空から現地入りした。チド被害者の一部は死亡を公に記録する前に埋葬されており、被害の全容判明までは数日かかる可能性がある。

内務省によると、これまでにマヨット島で12人の死亡と113人の負傷が確認された。現在病気の発生の報告はないという。

国際赤十字・赤新月社連盟（IFRC）の発表によれば、「マヨット島は人口310万人の小さな島だが、サイクロンによる電気やインターネット、電話回線が途絶えており、依然として10万人と連絡が取れなくなった」と語り、被害者が急増しないようにとの見方を示した。

同島の正確な人口は分からないが、事情は一段と厳しさを増している。過去10年間に110万人が増加したとの推測されているが、主に不法移民のためである。