
科学
60年間行方不明だった「滅びた準彗星」、再発見!
2025-09-16
著者: 海斗
新たな準彗星2025 PN7を観測
2025年8月2日、ハワイの「パンスターズ天文台(Pan-STARRS)」によって新たな準彗星「2025 PN7」が発見されました。実は、この準彗星は数十年前から存在していたとされ、60年間もの間、行方不明でした。
60年ぶりの再発見
この発見は、学術誌『American Astronomical SocietyのResearch Notes』に掲載されました。2025 PN7は、太陽の周りを回る他の7つの準彗星の一つとして位置づけられています。過去には、2014年に撮影された画像からその痕跡が確認されていました。
驚異的な距離と経路
2025 PN7の直径は約19メートルで、地球からは45万キロメートルから60万キロメートルの間に位置しています。この天体は「ミナリーナの方角」に現れ、南半球の空を通る経路が観測可能です。再発見されたこの準彗星は、地球近傍天体の一つとして注目されています。
地球への影響とその観測
この準彗星は、地球の重力にも影響を及ぼす可能性がありますが、現在のところ、その影響は微弱です。2025 PN7は、太陽の周りを回る他の天体の軌道と共通しており、今後60年間は同じ経路を辿ると見なされています。
ミニ彗星との違いとは?
「ミニ彗星」とも呼ばれる天体は、地球の重力に影響されることがありますが、2025 PN7はその軌道が異なります。過去数週間の間に、地球の近くまで接近した他のミニ彗星も発見されていますが、2025 PN7はそれよりも大きいと考えられています。
未来に向けての期待
2025 PN7の発見は、宇宙の理解を深める貴重な機会であり、今後の観測によって得られるデータは、宇宙の謎を解明する手助けとなるでしょう。この再発見により、天文学界はますます不明な領域へと足を踏み入れることになります。