最古参の力士、引退を表明

東前頭の最古参、羽勇（はゆう）が、現役引退を発表しました。この力士は1992年に初土俵を踏み、長年にわたって相撲界で活躍してきましたが、33年間のキャリアを終えました。羽勇は2022年に最初の場所で華やかにデビューを果たし、その後も強い存在感を放っていました。

輝かしいキャリアの終焉

引退後、羽勇は東の花道を下がる際、多くの弟子とその後ろに立つ関係者に見送られました。彼は「最後なもので、国技館の景色を目に焼き付け、失敗に関係なく自分の相撲を取り戻そうと思いました」と語りました。引退後は、黒星が続いたものの、何度も自らの競り合いを挑み続けたのです。

引退の決断とその理由

昨年6月、師匠との話し合いで、1年での引退を決意しました。「身体的なことも含め、長くできないと。特に膝が痛み出した」と語る羽勇は、年齢的な限界を感じていたようです。

新たな名前の由来と家族への感謝

「もも」名乗りと愛称、朴永珉（パク・ヨンミン）のファンを公言して話題となっていた羽勇は、2018年から「羽勇」に改名しました。彼の父である有明は急逝し、父の名前「有明」を背負って相撲に取り組んでいました。

最後に待ち受ける歴史的瞬間と今後の展望

羽勇は引退式を行い、最後に千秋楽を迎える予定です。これからも、その名は相撲の歴史に刻まれ続けることでしょう。彼自身は地元の後進の育成にも尽力し、相撲界に新たな血を注ぐスタートを切る予定です。